Gスポットという言葉を聞いたことがある女性は、きっと多いはずです。何やらすごい性感帯で、普通じゃないオーガズムに達することができる……という感じのことは、だいたいイメージがつくのではないでしょうか。しかし、Gスポットが具体的にどんなもので、そうすればそこで気持ちよくなれるのか……という踏み込んだところになると、なかなか難しいですよね。Gスポットはまさに特別な性感帯なのですが、快感を得るためには「開発」が必要だという、少し厄介なところもあります。

そもそもGスポットは謎の多い性感帯で、Gスポットで確実にオーガズムに達する方法もまだ確立されていません。しかし、いくつかのポイントを押さえて開発を進めれば、Gスポットでイクことができるようになる確率は高まります。Gスポットを開発しておくと、本番のセックスでも挿入時に絶頂に達しやすくなるはずです。そうなれば、パートナーもとても喜んでくれますよ。そこで本記事では、Gスポットという性感帯の詳細や、具体的な開発方法について分かりやすく解説します。

Gスポットとは?

Gスポットとは「Gräfenberg spot」のことで、女性の膣内にある性感帯を指す用語です。発見者のErnst Gräfenbergにちなんで、Gスポット(G-spot)と命名されました。Gスポットは刺激されることによって、強い性的興奮や快感をもたらし、オーガズムにつながる性感帯だと考えられています。Gスポットは通常、膣の入り口から5~7cmほど奥に入ったところにあり、指やペニス、もしくはセックストイなどの挿入によって刺激される部分です。

ただし、Gスポットの存在自体はまだ証明されておらず、いくつかの説があるにとどまっています。そのため、現在でもGスポットの定義や構造、明確な場所については議論が続いているのが現状です。一説によると、Gスポットはクリトリスの延長線上にある性感帯で、クリトリス(Clitoris)と尿道(Urethra)、そして膣(Vagina)で囲まれた「CUV構造体」という複雑なものだという認識が一般化しつつあります。いずれにせよ、Gスポットへの刺激でオーガズムに達する可能性がある、ということには変わりありません。

Gスポットによるオーガズムについては後ほど詳しくご紹介しますが、通常のクリトリスとは違った快感を得られることが特徴です。そのため、Gスポットでのオーガズムに憧れる女性は少なくありませんが、残念ながらほとんどの人は、Gスポットが性感帯としての機能を果たしていない状態なので、刺激してもすぐに気持ちよくなれるわけではありません。そのため、Gスポットには「開発」が欠かせないのです。ここでは、Gスポットについてさらに詳しく掘り下げていきましょう。

Gスポットの見つけ方

Gスポットは膣内にあり、膣の入り口から5cm~7cmと、それほど深い場所ではないところにあります。しかも、Gスポットはクリトリス(陰核亀頭)のような小さな部分というわけではなく、ある程度の範囲に広がっていることが特徴です。そのため、膣内に指を挿入すると、Gスポットに触れることができます。

Gスポットの場所は、膣口から5cmほど入ったところの前膣壁、つまりお腹側です。まずは仰向けに寝転がった状態で両膝を立てて、クリトリスを刺激して濡らしてください。これは指を膣内に挿入しても痛くないようにするためですが、とりあえずGスポットを探すだけなので愛撫は面倒くさいという場合は、ローションで代用しても構いません。

それから手のひらをお腹側に向けて、中指をゆっくり膣内に挿入していきます。だいたい中指の第二関節くらいまで入ったら、いったんストップしてください。そこから指を曲げて、指の腹をお腹側に優しく擦り付けるような感じで、前後左右に動かしながら膣内を探ってみてください。感触が膣内の他の部分とは違った、独特なところがあるはずです。

具体的には、他よりもザラザラしたような感じや、少し膨らんだような感じが、Gスポットならではの特徴だと考えられています。ただし、Gスポットの場所や広さ、感触などは人それぞれで大きくことなるので、なかなか分かりづらいことも。この点については最後に改めて触れますが、膣内を少し押しながら探してみると良いかもしれません。

開発しないと性感帯にならない?

Gスポットで快感を得るためには、まず開発する必要があります。なぜなら、Gスポットはクリトリスや乳首とは違って、ほとんどの人が性感帯として十分な機能を果たしていないからです。言い換えれば、Gスポットは何らかの方法で刺激しても、特に気持ちよくならないのが普通だということ。むしろ、いきなり感じられるというのは、すごくラッキーな人です。

感じない人が気持ちよくなれるようにするためには、地道な開発が欠かせません。開発とは、性感帯の感度を高めることです。開発といっても何か特別な作業や訓練するのではなく、単純にオナニーやセックスなどでGスポットを少しずつ刺激して、慣らす過程で自然に開発が進んでいきます。Gスポットの開発手順については後ほどご紹介しますが、数か月単位など長期間での開発が必要になることがほとんどです。

最初のうちは、特に気持ちよくなれない場所をいじらないといけないので、面倒くさい感じがしてしまうかもしれません。実際に、Gスポットの開発を途中で諦めている人も、残念ながら少なくないのです。しかし、開発が進んでくると快感のようなものが出てきて、少しずつ高まっていきます。コツさえつかめれば、後はどんどんイクことができるでしょう。

Gスポットで感じるオルガズムはどんなもの?

Gスポットはとても魅力的な性感帯ですが、本当に気持ちよくなるためには地道な開発が必要です。しかし、そもそもGスポットで得られるオルガズムとは、いったいどのようなものなのでしょうか。せっかく頑張って開発するなら、できるだけ気持ちいい方が良いですよね。Gスポットでのオーガズムが、クリトリスで得られるものとは全く違うというのは、何となく聞いたことはあるはずです。また、膣内にはポルチオという性感帯もありますが、ここでのオーガズムもまた違ったものになります。

クリトリスでのオーガズムは、よく電流が走るような感じ、頭が真っ白になるような感じと表現されます。快感が一気に頂上へ登り詰めた瞬間に、クリトリスに電気が流れるように快感が走るのです。一方で、Gスポットは膣の奥深く、身体の底から快感がじんわりと広がってきて、絶頂に達するとそれが全身に広がります。さらにポルチオでのオーガズムは、全身が性感帯になるような絶頂の感覚が、しばらく続くことが特徴です。

分かりやすくいうと、クリトリスが「鋭い」快感で、Gスポットは「深い」絶頂、ポルチオは「全身」でエクスタシーに達することができるのです。もちろん快感の感じ方は人によってそれぞれなので、全く違った印象を持つこともあるでしょう。また、こういったオーガズムの快感痛いにも、オーガズムが近づいたり、オーガズムに達したりしたときに起こる現象についても知っておくと、開発に役立つはずです。Gスポットへの刺激で感じることができるオーガズムには、次の2つの大きな特徴があります。

  • 触ると尿意が出てくる可能性がある
  • オーガズム到達時に潮を吹くことがある

前述したように、GスポットはCUV構造体であり、周囲には尿道が取り巻いています。そのため、Gスポットは尿道海綿体の一種だとも言えるのです。この部分は尿意をつかさどるため、刺激するとおしっこがしたくなるかもしれません。こういった特徴から、Gスポットへの刺激でオーガズムに達すると、尿道から液体が噴出する「潮吹き」という現象が発生することもあるのです。Gスポットで得られるオーガズムの特徴と併せて、これらの現象についても詳しく見ていきましょう。

触るとおしっこをしたくなるかも

前述したように、Gスポットの正体はクリトリス・尿道・膣からなる、「CUV構造体」という複雑なシステムなのではないかと考えられています。つまり、膣や尿道、さらに膀胱などはとても近い場所にあり、膣内への性感帯への刺激はこれらの部分にも伝わるということ。セックスやオナニーをしているときに、なぜかおしっこをしたくなってしまった……という経験はないでしょうか。

これはまさに、セックスの刺激が尿道などに伝わったからです。ただし、こうした尿意は基本的には本物の尿意ではなく、たとえトイレに駆け込んだとしてもおしっこはあまり出ないでしょう。なぜなら、ほとんどの場合は尿道や膀胱などへ伝わる刺激を、身体は尿が溜まっているのだと判断してしまうからです。こうした尿意のような感覚は、いわゆる「潮吹き」の前兆だとも言われています。これは、Gスポットへの刺激方法を考えるうえでも重要になることなので、後ほど改めて見ていきましょう。

このように、Gスポットを刺激しているときは、尿意を感じることがあります。せっかく気持ちよくなってきたときにおしっこがしたくなると、何だかイヤな気分になってしまうかもしれませんね。しかし、見方を変えてみると、おしっこがしたくなるのは、それだけ膣内を刺激できているということでもあります。とりあえず尿意が出てきたら、Gスポットを上手く刺激できていると考えて良いかもしれませんね。

オルガズムと同時に潮を吹くことがある

Gスポットでのオルガズムならではの現象に、「潮吹き(Female Ejaculation)」と呼ばれるものがあります。これは、女性の尿道から「透明」の液体が勢いよく噴出する現象です。多くの場合は、女性がオーガズムに達するときに起きるため、潮吹きは女性の絶頂の象徴だと考えられることもあるほど。潮吹きで出てくるのはおしっこだというイメージがあるかもしれませんが、実はこの液体はおしっことは全く違ったものなのです。

潮吹きは「スキーン腺」という器官が、強く影響していると考えられています。スキーン腺はGスポットに近い位置にあるのですが、ここは独特の分泌液を出すところです。その分泌液は、男性の前立腺が分泌する前立腺液と、非常によく似た成分で構成されています。言い換えれば、女性のスキーン腺は男性の前立腺に相当する器官だということ。性的興奮が高まることにより、このスキーン腺から分泌される液体が一気に噴出するのです。

噴出といっても、おしっこのように大量に出るわけではありません。まれに驚くほど大量に出ることもあるようですが、一般的には2ミリリットル~3ミリリットルということがほとんどです。また、潮吹きの液体は無色透明かつ臭いも少なめで、おしっこのように黄色でアンモニア臭がするわけではありません。つまり、Gスポットを刺激しているときにおしっこが出そうになったとしても、実際に出るのはスキーン腺からの分泌液であり、おしっこではないのです。

また、「潮吹き=オーガズム」というわけではないので、特に男性は誤解しないように注意が必要です。潮吹きは必ずしも快感を伴うわけでもありません。ここを勘違いしている男性はかなり多く、やたらと潮吹きを狙おうとして愛撫したり、ピストン運動で突いたりすることがあります。しかし、潮吹きはいろいろな条件が整わないと起きにくい現象であり、潮吹きを無理に狙うような行為は苦痛を伴います。ここで重要なことは潮吹きすることではなく、オナニー中の尿意は心配しなくて良いということです。

Gスポットでオルガズムを感じる方法

Gスポットでのオーガズムがどんなものなのか、またオーガズムの到達時にどのような現象が起きるのかについて見てきました。ここまで知ると、ぜひともGスポットでの絶頂を体験してみたくなりますよね。前述したように、Gスポットで快感を得るのは簡単なことではなく、開発に時間が掛かることが多いので根気強く続けることが大切です。Gスポットでオーガズムに達するために、次のような手順で進めていきましょう。

  • 性感帯を丁寧かつ根気強く開発していく
  • 安心してオーガズムに到達できる環境をつくる
  • 恥ずかしさは気にせずに快感に身を委ねる
  • 尿意は潮吹きの前兆なので気にしない

Gスポットでのオーガズムには、Gスポットばかりを刺激していても、なかなか到達することができません。最も大きなコツは、他の性感帯も同時に刺激することです。特にクリトリスはGスポットと密接な関係があるので、ここをしっかり愛撫すれば膣内の感度も高まります。また、恥ずかしさを気にせずに快感を満喫できる環境を整えるなど、メンタル面でのケアも重要です。それぞれの手順について詳しく確認していきましょう。

1.性感帯の開発

Gスポットでオーガズムに達するためには、まず性感帯を刺激することから始めましょう。ちなみに、セックスやオナニーでGスポットを刺激する前は、あらかじめトイレでおしっこを出しておくことをおすすめします。こうすることで、後ほど興奮が高まっておしっこがしたくなったとしても、本物の尿意ではなく潮吹きなのだということが分かって安心できるからです。安心感があれば、快感に身を委ねやすくなりますよ。

性感帯の開発はGスポットでのオルガズムに欠かせませんが、この場合の性感帯とはGスポットだけではありません。クリトリスの開発も極めて重要になります。なぜなら、クリトリスは膣内と繋がっていて、Gスポットとも密接な関係があるからです。実は私たちがいつも目にしているのは陰核亀頭で、クリトリスの先端部分に過ぎません。本当のクリトリスはほとんどが体内に隠れている、とても大きな器官なのです。

つまり、Gスポットを刺激する前にクリトリスをしっかり愛撫しておくと、Gスポットの感度はある程度は高めやすくなるということです。オナニーでGスポットを開発する方法や、セックスでパートナーに開発してもらう方法に加えて、性感帯を開発する際の注意点についても詳しく見ていきましょう。いずれの場合も、クリトリスをしっかり愛撫して濡らしていることを前提として、話を進めていきます。

オナニーでGスポットを開発する

Gスポットを開発する最も効果的な方法は、オナニーで自分の指やセックストイでGスポットを開発することです。まずは指でやる方法から見ていきましょう。手順は「Gスポットの発見」「撫でる」「円運動」「押す」「叩く」の5つのステップで行います。最初にGスポットを発見するところからです。すでにクリトリスを十分に刺激できている場合は興奮が高まっているはずですが、Gスポットは興奮すると少し膨らみます。その膨らみこそがGスポットのエリアです。

対象エリアが見つかったら、人差し指と中指の2本指をまとめて挿入してみてください。かなり難しいように思えるかもしれませんが、勃起したペニスと比べれば細いので、事前にクリトリスを刺激しておけば問題なく入ります。2本の指が先ほどのGスポットエリアに到達したら、そこを優しく撫でてみましょう。撫で方はどんなものでも構いません。指を前後左右に這わせたり円運動してみたり、とにかく指で刺激を与えてください。ただし、擦ったり引っ掻いたりするのは、膣壁を痛めてしまうため厳禁です。

それから、Gスポット全体を優しく押すようにしながら、ゆっくりマッサージしていきます。強く押し込むと膣壁を痛めてしまうので要注意。それから、指でトントンとGスポットを叩いて、Gスポット全体を揺らしていきましょう。叩き方は単純で、指を曲げて伸ばすのを繰り返すだけです。ただし、思い切りやるのではなくて、恥骨に少し響く程度の強さで構いません。叩くときに使う指は2本同時、もしくは1本ずつのどちらでも良いので、とにかく気持ちいいやり方を続けて刺激していくと、オーガズムが近づいてきますよ。

次はGスポットをセックストイで刺激する方法です。とはいっても、指で刺激するよりもずっと簡単にできます。Gスポットを刺激するために効果的なグッズはバイブレーターです。クリトリスをしっかり愛撫した後で、バイブにローションを塗って挿入していきます。それからバイブの電源を入れると、振動によって自動的にGスポットを刺激してくれるのです。さらに効果的に刺激するためには、Gスポット専用のGスポットバイブを使うと、よりオーガズムに達しやすくなりますよ。

セックスでGスポットを開発する

セックスでGスポットを開発するという方法もありますが、これにはパートナーの協力が欠かせません。セックスでのGスポット開発には、「指」「セックストイ」「ペニス」の3つの方法があります。このうち指とセックストイに関しては、先ほどオナニーの項目でご紹介したやり方を、彼のそのままやってもらうだけです。ただし、彼に指でGスポットを愛撫してもらう場合は、正しくやってもらえるように必ず伝えておきましょう。

なぜなら、男性はポルノビデオの影響から、膣内を乱暴に掻き出すように激しくやることがあるからです。膣内をガシャガシャとやられると、とても痛いですよね。しかもわりと多くの男性が、このような愛撫をすることがあります。ちなみに、Gスポットを舌で愛撫しようとする男性もいますが、トカゲのような長い舌でもない限り不可能です。もしパートナーのやり方が間違っていたら、こうするのよと優しく教えてあげましょう。

セックスの挿入で彼にGスポットを開発してもらう場合は、騎乗位もしくは正常位でペニスを使って刺激してもらうのがおすすめです。ペニスは反り上がっていることが多いので、これらの体位だと亀頭がお腹側の前膣壁に当たりやすくなります。逆に、後背位は背中側に当たるので、むしろポルチオ性感帯に効果的な体位です。挿入で彼に開発してもらうときは、やはり動き方に注意してもらう必要があります。

男性は激しく突く方が女性は喜ぶと考えているので、とにかく高速でどんどん動こうとします。しかし、前述したようにGスポット性感帯はゆっくり押したり軽く叩いたりする方が良いので、激しい動きだと快感より苦痛が強くなってしまうのです。ペニスをゆっくり出し入れして、ペニスをお腹側に擦り付けるように意識して動いてもらうと、おのずとGスポットが刺激されます。尿意を感じたとしても気にせず続けましょう。

性感帯開発の際の注意点

性感帯の開発は、先ほどご紹介した手順で行うと、効果的に進めることができます。しかし、オナニーとセックスいずれの場合でも、激しすぎる動作は膣を痛めてしまうので注意が必要です。特に、男性にやってもらう場合は、ポルノなどの影響で間違った知識を持っていることが多いので、正しいやり方を教えてあげましょう。ただし、基本的には性感帯の開発は自身で行うことをおすすめします。

なぜなら、どのようにやると一番気持ちよくなれるかを知っているのは、他でもない自分自身だからです。性感帯はやり方が少し違うだけでも、快感が大きく変わってしまいます。まずは自身で指やセックストイなどを使って開発しておく方が、思いどおりに刺激できるので開発が進みやすいでしょう。また、事前に開発しておいてセックスに臨む方が、イキやすくなって男性を喜ばせやすくなりますよ。

なお、Gスポットを刺激する際は、必ず爪を短く切り揃えておいてください。膣内はとてもデリケートなので、丁寧に指を動かしたとしても、思わぬタイミングで膣壁を傷つけてしまうことがあるからです。膣内が傷つくとそこから細菌が侵入して、感染症にかかってしまうことも。少し深爪ぎみになるくらいで構わないので短く揃えて、さらにエッジ部分がガタガタしないように、ヤスリがけしておくと完璧です。

もちろん、Gスポットをいじるときは、手を綺麗に洗ってから行いましょう。不潔な手を膣内に入れてはいけません。セックストイを使用する場合も同様です。使用後はグッズをぬるま湯と石鹸で徹底的に洗浄して、念のために使用前にも軽く洗い流しておきましょう。これらの注意点はオナニーとセックスどちらでも共通なので、セックスで彼に開発してもらうときも必ず守ってもらってください。

2.安心してオルガズムを感じられる環境を用意する

Gスポットで絶頂に達するためには、安心してオーガズムを感じられるような、落ち着ける環境を用意することが大切です。例えば、頻繁に人が出入りするような場所や、騒音がうるさい場所などでオナニーをしようとしても、なかなか快感に集中して楽しむことができません。いつ人が来るか分からなかったり、うるさくて心を落ち着けられなかったりするような状況では、オーガズムに達するのは困難になってしまうでしょう。

つまり、Gスポットオナニーやセックスを行うためには、自室にひとりきり、もしくはパートナーとふたりきりになれるような、プライベートの場所を確保することが大切です。部屋にしっかり鍵をかけてカーテンも閉めておけば、完璧な環境だと言えるでしょう。周囲の音が気になる場合は、好きな音楽を適切な音量でかけるのも良いかもしれませんね。プライベートな環境を用意できれば、Gスポットオーガズムにも達しやすくなるはずです。

こういった環境整備はとても重要なポイントですが、意外とおろそかにしてしまうことがあります。なぜなら、どうしてもテクニックに気を取られて、性感帯を刺激する方法や快感の高まりなどに意識が向くからです。しかし、オーガズムにはメンタル面も非常に大切になります。そのため、いくらしっかりしたテクニックでGスポットを刺激できるとしても、環境が整っていなければオーガズムは近づいてこないのです。

3.恥ずかしさは気にしない

Gスポットでオルガズムに達するにあたって、最も大きな壁になりやすいのは「恥ずかしい」という気持ちです。Gスポットを刺激していて快感が高まってくると、今までにない興奮が訪れると同時に、複雑な感情が湧き起こってくることがあります。「オナニーで感じるなんて恥ずかしい……」「気持ちよすぎて変になったらどうしよう……」「他の人に声を聞かれないかな……」というふうに、いろんな不安や戸惑いなどを感じてしまうかもしれないのです。

しかし、こうした恥ずかしさは女性のオーガズム最大の敵で、Gスポットでイクことができない原因になります。なぜなら、恥ずかしさや戸惑いなどといったネガティヴな感情は、筋肉をこわばらせてしまうからです。女性がオーガズムに達するためには、筋肉の適度な緊張と弛緩のバランスが欠かせません。精神的な緊張によってそのバランスが乱れるため、オーガズムに達するのが難しくなってしまうのです。

前述したように、しっかりとプライベートを確保できる環境を用意しておけば、このような心配する必要はありません。Gスポットでオーガズムに達したとしても、決しておかしなことになることはありませんし、自室でやる限りは他人の目線を気にすることもないのです。その結果、精神的にリラックスできる状態となって、オーガズムに達しやすくなります。Gスポットオナニーで快感を得るためには、恥ずかしさなどはいっさい気にせずに、快感に身を委ねるようにしましょう。

4.尿意は潮かも?乗り越えてみよう

先ほどお伝えしたとおり、Gスポットを刺激して性的興奮が高まってくると、尿意のようなものを感じることがあります。これは、Gスポットへの刺激によって、尿道や膀胱などへも刺激が伝わるためです。しかし、これは本物の尿意ではないことがほとんどなので、そのまま無視して続けても構いません。こうした尿意は、スキーン腺の活性化による潮吹きの兆候だと考えられるので、乗り越えることが大切です。

しかし、ここでおしっこだと勘違いして、力を入れて尿意を我慢しようとすると、性的興奮や快感の高まりも押し込んでしまうことにも繋がるので、オーガズムが遠ざかってしまいます。そのため、尿意を感じても我慢することなく、そこは身体に任せて自分は快感に集中するようにすると、オーガズムがさらに近づいてくるはずです。その結果、オーガズムと潮吹きが同時に訪れて、最高の絶頂を体感できるかもしれませんよ。

オナニーやセックス中に尿意のようなものを感じても、気にせず安心できる方法があります。それが、事前にトイレに行っておしっこをすべて出してから、性行為に臨むことです。こうすることで、たとえ行為中に尿意をもよおしてしまったとしても、それが本当の尿意ではないことが分かります。そのため、そのまま心配せずにGスポットへの刺激を続けて、オーガズムに達することができるでしょう。

Gスポットについて良くある疑問

Gスポットでのオーガズムの特徴や、詳しい刺激の方法などについて詳しく見てきました。Gスポットで気持ちよくなるためには、とにかく正しい方法での地道な開発が欠かせません。しかし、続けていてもなかなか効果がでないこともあり、不思議に感じてしまうこともあるでしょう。そこで、Gスポットにまつわるよくある疑問について、次の3つの観点から見ていきましょう。

  • Gスポットが見つからない
  • 処女でもGスポットをいじって良いのか
  • Gスポットでなかなかオルガズムを感じられない

Gスポットが見つからないというのは、Gスポットオナニー初心者の方が最初にぶつかる壁です。Gスポットは感触に特徴のあることが多いので、ゆっくり落ち着いて指で探ってみると、Gスポットが見つかるかもしれません。また、Gスポットへの刺激は処女でも行って構いませんし、それが原因で何か問題が起きることもないのでご安心ください。Gスポットで快感を得られるまでには時間が掛かるので、落ち着いて続けていきましょう。

そもそもGスポット自体が見つからないけど?

せっかくGスポットでオナニーを楽しもうとしているのに、肝心のGスポットそれ自体が見つからなければ、どうしようもなくなってしまいますよね。Gスポットはクリトリスとは違って、膣内に隠れているものなので、コツをつかまなければ探し出すことができません。Gスポットの見つけ方は前述したように、基本的には膣内に指を挿入して探ります。落ち着いた気分で指を広範囲に動かせば、他と感触の違う部分が見つかるはずです。

ただし、Gスポットの位置は個人差があるので、標準的な場所から少し外れたところにあるかもしれません。また、Gスポットのエリアの広さも人それぞれなので、狭い場合は指で探りにくいこともあります。クリトリスオナニーと違ってGスポットオナニーが難しいのは、このようにそもそも性感帯の場所が分かりづらいことも影響しているのです。

とはいえGスポットには、性的に興奮すると膨らむという性質があります。そのため、あらかじめクリトリスで快感を高めておくと、Gスポットを見つけやすくなるかもしれません。ぷくっとした膨らみやぷにぷにした感触を頼りに探ると、他の場所とは触感の違う場所が見つかるはずです。見つからないからといって、すぐに諦めてしまうのではなく、興奮を高めてから再チャレンジしてみましょう。

処女でも大丈夫?

処女の人でもGスポットオナニーを行って全く問題ありませんし、指でオナニーする場合は基本的には「処女膜」も失われません。処女膜とは性行為の経験のない女性の膣口の内側にある、小さなひだ状の粘膜です。性行為をすると処女膜は失われてしまうことから、心配になっている人もいらっしゃるかもしれませんね。指でGスポットを刺激する場合は、指を激しく出し入れしない限りは、失われることはまれだと考えられています。

しかし、バイブレーターやディルドなどの太いセックストイを挿入する場合は、ペニスと同様に処女膜が失われる可能性は高いです。そのため、処女膜を大切にしたい女の子は、できるだけ指オナニーにとどめておく方が良いでしょう。なお、オーガズムを感じるうえでは、処女であることは全く問題にならないのでご安心ください。ただし、乱暴にやってしまうと処女膜にも膣内にも傷がつくので、あくまでも優しく行いましょう。

Gスポットでなかなかオルガズムを感じられないんだけど

Gスポットの開発には、とにかく時間が掛かります。そのため、Gスポットオナニーにチャレンジしたからといって、すぐに気持ちよくなれるというケースは極めてまれです。Gスポットで快感を得られるようになるまでは、やはり個人差が大きくて数週間~数か月ほどは掛かります。そのため、Gスポットの開発には根気強さが必要なのですが、コツをつかめば開発も早く進みやすくなるかもしれません。

Gスポットで快感を得るコツは、クリトリスも一緒に刺激することです。前述したように、クリトリスとヴァギナには密接な関係があるので、クリトリスで快感を高めておけば、Gスポットの感度も高まります。特に、セックストイでGスポットを刺激する場合は、クリトリスバイブが付属した二股タイプ(ラビット型)のバイブレーターを使用してみると、大きな変化があるかもしれませんよ。

ラビットタイプのバイブでは、クリトリスとGスポットの二点攻めが容易にできるようになります。その結果、クリトリスでの快感がGスポットに結びつき、膣内の性感帯の神経が活性化するでしょう。また、普段のオナニーでGスポットの特訓ばかり集中してやっていると、精神的にも大きな負担になってしまいます。そのため、あくまで通常のオナニーをメインでやって、合間にGスポット開発をするなどメンタル面のケアも重要です。

まとめ

今回は、Gスポットという性感帯の詳細や、具体的な開発方法について解説しました。Gスポットはとても強い快感を得られる性感帯ですが、気持ちよくなるためには開発が必要です。Gスポットは膣内に中指を第二関節くらいまで挿入して、指を曲げてお腹側を探っていくと見つかります。ザラザラとした感覚や、少しぷくっと盛り上がっていることが特徴なので、周囲とは異なる感触を頼りに探してみましょう。

Gスポットを開発するためには、まず事前にクリトリスを愛撫して、性的興奮をしっかりと高めておく必要があります。クリトリスでの快感が高まれば、膣内の性感帯も感度が高くなって開発しやすくなるのです。指でやる場合は人差し指と中指の2本を挿入して、Gスポットのエリアを撫で回したり軽く押したりします。それから、指の曲げ伸ばしを繰り返してトントンと優しく叩き、揺らすようにして刺激し続けていきましょう。

セックストイを使う場合はバイブレーターがおすすめです。彼のペニスで開発してもらう場合は、Gスポットに当たりやすい騎乗位や正常位にすると開発しやすくなります。なお、Gスポットの開発時におしっこがしたくなっても、それは本物の尿意ではありません。少し不快感はあるかもしれませんが、気にせずオナニーやセックスを続けましょう。ぜひGスポットを開発して、最高のオーガズムをお楽しみください。