女性のオーガズム特有の現象に、「潮吹き」と呼ばれるものがあります。この潮吹きは男性の射精のような現象で、セックスのときに女性が潮吹きをすると一気に雰囲気が盛り上がりますし、女性の性的自信も高まることでしょう。この潮吹きは、女性が絶頂に達したときの象徴のように考えられているので、ぜひ潮吹きしたいと女性は多いです。しかし、潮吹きには未解明の点も少なくありませんし、そもそも潮吹きはオーガズムと関係なく起こることもあります。
潮吹きにはたくさんの誤解も付きものです。例えば、潮吹きはおしっこだというイメージがあるかもしれませんが、実はほとんどの場合はそうではなく基本的には無色無臭です。そうはいっても、あまり勢いよく大量に潮を吹くと、ベッドや家具などが汚れてしまうことがあり、後片づけが大変になることは厄介です。また、潮吹きは体質の影響を受けやすいので、潮吹きができないことも珍しくありません。今回は、謎に包まれた潮吹きについて特徴やメリット、デメリットなどの観点から詳しく解説します。
目次
潮吹きとは
「潮吹き(Female Ejaculation)」とは、女性が性的興奮を感じたときに、性器から液体が噴出する現象です。特に、女性がGスポットでオーガズムに達したときに潮吹きが発生することがあるため、女性の絶頂の象徴だというイメージがあります。ポルノなどでは潮吹きがクローズアップされることがありますし、男性は潮吹きが大好きです。そもそも、潮吹きの正体とは何なのでしょうか。潮吹きがなぜ起きるのかについて、詳細はまだ謎に包まれていますが、「スキーン腺」という器官が関係しているとする説が、現在のところは最も有力なようです。
以前は、潮吹きは「尿失禁」という説が一般的でした。つまり、女性はオーガズムが近づくと、おしっこを漏らしてしまうことがあるというのです。実際に女性はGスポットを刺激されると、おしっこをしたくような感じになるので、尿失禁説はかなり長い間支持されていて、今でも潮吹きはおしっこだというイメージがある人も少なくありません。しかし、実際には潮吹きで噴出される液体は、尿とは全く異なる場合が多いと考えられるようになっています。詳しくは後ほど解説しますが、潮吹きはスキーン腺から分泌液が出るので、基本的には無色無臭なのです。
また、潮吹きは女性のオーガズムと結びつけられて考えられることが多いですが、実は「潮吹き=オーガズム」ではありません。確かに潮吹きをするときは絶頂に達していることが多いのですが、オーガズムを感じていなくても潮吹きをしてしまうことはあります。つまり、潮吹きは男性の射精とは全く異なり、必ずしも気持ちいいものだとは限りません。潮吹きの感覚には個人差がありますが、むしろ不快感があることもあるようです。このように、この潮吹きにはたくさんの誤解があるので、これからさらに掘り下げて知識を深めていきましょう。
男性の射精に近いもの
潮吹き(Squirting)は、英語では「女性の射精(Female Ejaculation)」とも表現されますが、実際のところは男性の射精とは大きく異なる点もあります。潮吹きと射精の類似点や、決定的に違っているところについて、重要なポイントを見ていきましょう。オーガズムに達すると液体を噴出するという点では、潮吹きは射精と同じものだと言えますし、事実そのメカニズムも割と似ています。潮吹きは「スキーン腺」という器官によって、発生するものだという説が、現在のところは一般的です。このスキーン腺は、最近では「女性の前立腺」とも呼ばれるようになっています。
前立腺はまさに、男性の射精の主役ともいえる器官で、前立腺液という分泌液を分泌させる役割を担っています。実は、精液の大半はこの前立腺液で、精液独特のあの臭いも前立腺液によるものなのです。女性の前立腺ことスキーン腺も、この前立腺液に似たような分泌液を発生させます。主にGスポットへの刺激で性的興奮が高まると、この前立腺液がスキーン腺から排出されるのです。場合によってはまさに噴出という言葉がぴったりなくらい、精液のように勢いよく射出されることもあります。この点では、潮吹きと射精はとてもよく似ていると言えますね。
ところが、男性の射精がオーガズムそのものの反応であるのに対し、潮吹きは単なる副次的な現象に過ぎません。そもそも、女性がオーガズムに達するときに、必ずしも潮吹きをするわけではないのです。さらに、射精はオーガズム反応であるため「不応期(賢者タイム)」をともなう一方で、潮吹きにはそのようなものはありません。ちなみに、不応期とは性的刺激に反応しなくなる時間のことで、男性の場合は1時間以上のことが多いようです。女性でもクリトリスのオーガズムには不応期がありますが、その時間はわずか数分と短めになります。
射精は男性なら基本的に誰でもできるのに対し、潮吹きはすべての女性に起こるわけではないことも、潮吹きと射精の大きな違いです。スキーン腺はGスポットのところにありますが、すべての女性に備わっているわけではありません。ある調査によると、2分の1~3分の2の女性にはスキーン腺が備わっていますが、それ以外の女性には存在が認められなかったようです。その原因はまったく分かっていませんが、少なくともスキーン腺は生命維持のためには不要なものだ、と考えることができるでしょう。一方でスキーン腺がない女性は、「基本的には」潮吹きはできないということです。この点については最後にまた解説します。(6)(7)
科学的には解明されていない
潮吹きの概要についてご紹介しましたが、実際には不明なことが多いのです。潮吹きについてはまだまだ研究が進んでおらず、現在一般的に解説されているメカニズムについても、あくまで断片的なデータを元にした仮説に過ぎません。特に、潮吹きに大きな影響を与えるという「Gスポット」や「スキーン腺」自体が、未だに謎に包まれている器官なのです。潮吹きは主にGスポットへの刺激で起こり、特にGスポットでオーガズムに達したときに顕著なのですが、Gスポットの正体はよく分かっていません。(8)
現在のところは、Gスポットという単体の性感帯が存在するという説もあれば、Gスポットはクリトリスの性感帯に過ぎないという説もあります。いずれにせよ、Gスポットはクリトリスや尿道、膣に囲まれた複雑な構造体だということには違いありません。前述したように、スキーン腺がそもそもなぜ存在していて一部の女性にはないのか、などといったことも未解明のままです。しかも、潮吹き自体にも2つの種類があることも、自体をさらにややこしくしている原因だといえます。
先ほど潮吹きは尿失禁ではなく、スキーン腺での分泌液によるものだと解説しました。現時点でもその可能性が高いことは分かっています。しかし、実は本当に膀胱由来であることもあるようです。ただし、ここでいう「膀胱由来」とは「希釈された尿」であり、普段トイレで出している尿とはまた違います。なぜ尿が希釈されるかは全く不明ですが、とにかく膀胱由来の潮吹きで排出される尿は、希釈されてかなり無色無臭に近くなっているようです。ここまで来ると、何がなんだか分からなくなってしまいますよね。いずれにせよ重要なポイントは、潮吹きの種類は「スキーン腺由来」と「膀胱由来」の2つがあるということです。(9)(10)
潮吹きが起こるとどうなる?
女性の潮吹きはとても不思議な現象です。潮吹きはその正体どころか、どのようなメカニズムで発生するかということも、まだまだヴェールに包まれています。しかし確実なことは、たとえ潮吹きをしても、身体に何か悪影響があるわけではないということです。潮吹きをしたら性器にダメージがあるとか、潮吹きをするのは身体のどこかが悪いからなのではないか、などといったことを心配する必要はありません。しかし、潮吹きをするときは、ある種の不快感のようなものを伴う場合があります。
潮吹きはGスポットを刺激されたときに起こりやすいものですが、このときほとんどの女性は尿意のようなものを感じます。この尿意が厄介で、本物かそうでないかが分かりづらいので、場合によっては相当の不快感があるのです。誰もおしっこなんかを、トイレ以外で出したくないですよね。この尿意のような感覚を精一杯我慢すると、オーガズムも潮吹きも訪れないかもしれません。一方で、尿意を我慢せずに乗り越えれば、潮吹きを達成できることが多いです。
しかし、潮吹きは必ずしも気持ちのいいものではありません。なぜなら、それ自体がオーガズムの反応である射精とは違って、女性はオーガズムとは別の生理現象だからです。もちろん、一般的にいわれるように我慢した尿を一気に放出するような、解放感と快感を得られることもあります。一方でたいした快感はなく、潮吹きをしている感覚さえないこともあるようです。こういった潮吹きの感じ方の違いは、やはり前述したような潮吹きのタイプによるものだと考えられます。(11)
おそらく、その潮吹きが膀胱由来のものであれば、強い解放感を得られるのかもしれません。なぜなら、そのときに出ているのは本当のおしっこが混じっているもので、頑張って耐えた尿意もおしっこのせいだからです。逆に、スキーン腺由来のものなら量も非常に少ないので、潮吹きしている感覚さえ湧かないのでしょう。後述するように、ポルノ業界では潮吹きモノの撮影前に大量の水を飲むことが一般的なのですが、これはまさに膀胱由来の潮吹きの誘発だといえます。こんなことを言うと、「潮吹きなんて恥ずかしい」「潮吹きなんて絶対にイヤだ」と思ってしまうかもしれませんね。
セックス中に膀胱由来の潮吹きをしたくないなら、簡単な対策方法があります。ポルノ女優と正反対のことをしましょう。つまり、セックス前は少し水分を控えて、行為前にトイレで尿をすべて出しておくようにすれ良いのです。こうすると、男性が喜ぶようなダイナミックな潮吹きは困難ですが、膀胱由来の潮吹きを防ぐことができるでしょう。少なくともセックス中におしっこの心配をして、快感が阻害されるようなことはありません。潮吹きのことは関係なく、セックス中の尿意が気になってしまうという人は、ぜひこのテクニックを試してみましょう。
必ずしもオルガズムを感じているとは限らない
これは特に男性が注意すべきことなのですが、潮吹きは必ずしもオーガズムによってもたらされる現象ではありません。つまり、女性が潮吹きをしているからといって、気持ちよく感じているというわけではないのです。さらに、潮吹きは快感を伴うものでもありません。前述したように、潮吹きにはむしろ不快感を伴うこともあるくらいなのです。言い換えれば、潮吹きは快感とは結びついておらず、全く個別のものなのだということ。こういった理解は、セックスにおいて特に重要になります。
なぜなら、男性は潮吹きをオーガズムと結びつけていて、潮吹きは気持ちいいものだと考えているからです。やたらと潮吹きをクローズアップするポルノの影響で、男性はとにかく潮吹きが大好きで、女性に潮吹きをして欲しいという人は少なくありません。そのため、男性は女性を潮吹きさせようとして、Gスポットを激しく愛撫したりペニスで突いたりしようとすることがあります。しかし、そういった刺激は痛いだけなので、潮吹きについて男性側にも正しく理解してもらう必要があるでしょう。(12)
セックスで潮吹きするメリット
潮吹きは謎に包まれていますが、とにかくインパクトの強い現象でもあります。そのため、潮吹きはセックスにおいて特に重要な意味があり、カップルのセックスを大きく変えてくれるかもしれません。せっかく潮吹きするから、できるだけメリットも大きい方が良いですよね。セックスで女性が潮吹きすると、主に次の2つのメリットがあります。
- 男性に性的自信がつく
- セックスが盛り上がる
実際のところはともかく、男性にとっては「潮吹き=オーガズム」なので、女性が潮吹きをすると喜びます。女性のオーガズムは男性の自信に繋がるので、彼の自尊心をくすぐってあげることができますよ。こうしてセックスで潮吹きが起こることで、お互いの興奮が高まってセックスが盛り上がります。それぞれのメリットについて見ていきましょう。
男性に自信がつく
女性が潮吹きをすることで、男性にはとにかく性的自信が湧きます。なぜなら、男性にとっては女性が潮吹きをするということは、オーガズムに達したということだからです。もし実際に女性がオーガズムを迎えたのであれば、男性が喜ぶのもピッタリなことだと言えます。たとえ女性が実際には絶頂に達していなかったとしても、そのことは男性には分かりません。つまり、女性が潮吹きをするのと見ると、男性はパートナーをイカせることができたのだと認識することができるのです。
そもそも、なぜ男性は潮吹きを女性のオーガズムだと捉えるのでしょうか。もちろんポルノの影響もありますが、さらに大きな理由があります。それは、女性のオーガズムには明確な目印がないからです。男性のオーガズムには、射精という明らかな現象を伴いますが、女性が絶頂に達したときは外部から見て分かるような兆候は特にありません。そこで女性のオーガズムの象徴としてインパクトを与えるのが、潮吹きという現象なのです。潮吹きは見た目的にも射精とよく似ているので、男性にとっては分かりやすいオーガズムの目印となるのでしょう。
男性は女性をイカせることができると喜びますが、それは男性の自尊心を高めることになるからです。男にとって、性的能力は非常に重要な要素で、セックスによって自分が男であることを再確認できるという、複雑な心理が働きます。そのため、セックスで女性をオーガズムへ導くことができると、男性としての自信がみなぎってくるのです。彼に自信を持たせたい場合は、潮吹きはうってつけだと言えるでしょう。その結果、男性の興奮が高まり、セックスがいつもより盛り上がるはずです。
セックスがかなり盛り上がる
女性が潮吹きをすることにより、セックスが大幅に盛り上がります。なぜなら、女性の潮吹きは男性にとってのオーガズムのサインなので、男性の自信が高まるからです。もちろん、前述したように潮吹きをしたからといって、女性が快感を得ているわけではありません。しかし、この際は女性が本当に感じているかどうかは関係なく、重要なポイントは別のところにあります。潮吹きはオトコをとにかく喜ばせる手段として、大きな武器になるということです。
セックスの興奮度や満足度といったものは、精神状態に大きく左右されます。潮吹きで興奮が高まることによって、セックスの雰囲気が大幅に変わるのです。例えば、いつもは淡泊気味な彼でも潮吹きを見ると、ムラムラと興奮して激しいエッチをしてくれるようになるかもしれません。最近セックスが少しマンネリ気味のカップルでも、潮吹きによってセックスが大きく変わることもあるでしょう。
セックスのマンネリは、刺激が少なくなることによって起こります。同じような内容や雰囲気でセックスを続けていると、どうしても飽きがきてしまうものです。潮吹きは自分の意思で行えるようなものではありませんが、Gスポットを上手く刺激することができれば、オーガズムと一緒に潮吹きが誘発されるかもしれません。Gスポット攻め自体もお互いにとって新たな刺激となりますし、それで絶頂に達することができればさらに興奮も高まるので、まさに一石二鳥だと言えるでしょう。
セックスで潮吹きするデメリット
セックスで女性が潮吹きをすると、とにかく刺激的な演出効果によって、セックスがぐっと盛り上がります。男性の性的自信を燃え上がらせることに繋がるので、普段よりも激しいエッチができるようになるかもしれません。しかし、潮吹きは嬉しいメリットばかりではなく、次の2つのようなデメリットもあるので注意が必要です。
- 大量に噴出すると片付けが面倒
- 男性に引かれてしまうことも
潮吹きでどれくらいの液体が出るのかは、前述した潮吹きのタイプやそのときの体調などによって、非常に大きな差があります。ほんの少しだけ排出されることもあれば、まさに射精のように勢いよく噴出することもあります。しかし、大量に出てしまったときは周囲に飛び散るので後片づけが面倒ですし、彼の性格によっては引かれてしまうこともあるでしょう。
片付けが面倒くさい
潮吹きの大きなデメリットのひとつとして、後片づけの面倒くささが挙げられます。なぜなら、潮吹きは場合によっては相当量の液体が噴出して、周囲に飛び散ってしまうこともあるからです。ただし、本来の意味での「潮吹き」つまりスキーン腺由来のものでは、このように大量の液体が噴出することはまずあり得ません。潮吹きをもたらすと考えられているスキーン腺は、前立腺よりも小さくその分泌液も少ないからです。スキーン腺由来の潮吹きの場合、排出される液体の量は数ミリリットルくらいになり、100ミリリットル以上も噴出することはありません。
しかし、膀胱由来の潮吹きの場合は状況が全く異なり、100ミリリットルを容易に超えて、コップ1杯分(200ミリリットル)以上も潮吹きすることがあります。これだけ大量の液体を噴出すると、ベッドはもちろんビショビショに濡れますし、周囲の家具まで飛び散ってしまうことがあるかもしれません。潮吹きをすると、すべて綺麗に拭き取るか乾かさないといけないので、後始末がとても大変になってしまうのです。特に、ベッドは後で寝る場所でもありますし、大量に噴出するタイプの潮吹きは少なからず尿も混じっているので、気になってしまうことがあるかもしれませんね。
こういった面倒な後始末を少しでも楽にするためには、ベッドにバスタオルなど大きめのタオルを敷いておくことが大切です。薄いシーツなどでは全く意味がないので、ある程度の水分を吸収できる厚めのものが必要になります。バスタオルを2枚~3枚重ねて、ベッドの広い部分に敷いておけば、ベッドやシーツまで潮吹きが浸透してしまうことはないでしょう。そもそも、こういった大量の潮吹きを防ぎたいのであれば、前述したようにセックス前にトイレへ行って尿を排出しておけば、ベッドがずぶ濡れになるような潮吹きは防げるはずです。
まれに男性に引かれてしまう可能性がある
基本的に男性は潮吹きが大好きですが、すべての男性が同じというわけではありません。一部の男性は潮吹きを好まない、もしくは知識がないために驚いてしまうこともあります。特に、液体が大量に噴出するような激しい潮吹きが起きた場合、男性が引いてしまうこともあるでしょう。男性が潮吹きを好まない場合、その原因のほとんどは潮吹きに対するイメージです。冒頭でもご紹介したように、潮吹きではおしっこが噴出するものだと考えている人は、まだまだ少なくありません。
実際におしっこが混じることもありますが、基本的には希釈されているのでほとんど無色無臭に近いものになります。しかし、そういった詳細を知っている人は極めてまれなので、男性はおしっこが出たかのように思ってしまうことがあります。特にそこが男性の部屋の場合は、周囲に飛び散った潮吹きがとても気になってしまうかもしれませんね。潔癖性気味な男性の場合は、特に潮吹きを好まない場合があるので注意が必要です。クンニさえ嫌がる男性にとっては、潮吹きはかなり衝撃的なことになります。
そもそも、潮吹きというもの自体を知らない男性も少なくありません。そうした男性とのセックスで大量に潮を吹くと、まず驚いてしまうはずです。何がなんだか分からずに、引いてしまうこともあります。そんなときは、極限まで快感が高まったときに潮吹きする、というようなことを教えてあげると良いでしょう。潮吹きについて男性がどういう反応をするかについては、彼の性格や相性次第になるので一概には予想できません。しかし、基本的には男性は潮吹きが大好きで喜んでくれるので、こういった点について過度に心配する必要はありません。
潮吹きについての良くある疑問
潮吹きはセックスの演出として非常に効果的で、上手くいけば彼を喜ばせることができ、セックスが大幅に盛り上がります。しかし、潮吹きにはまだまだ謎が多いので、具体的にどんなメカニズムで潮吹きするのか、性感帯をどのように刺激すれば潮吹きするのかについては不明です。そのため、潮吹きにはさまざまな疑問がつきもの。潮吹きにまつわる疑問について、特によくあるものは次の3つです。
- 出産経験等との関係はあるのか
- 噴水みたいに噴出しない原因は
- どうしても潮吹きできない理由
実は、今までは潮吹きができなかったのにも関わらず、出産後に突然潮吹きできるようになったという事例があります。こちらも原因は不明ですが、出産が性器に与える様々な変化が原因だと考えられるでしょう。また、潮吹きは必ずしも噴水のように噴出するわけではありませんし、どうしても潮吹きできないこともあります。そうした際に検討の価値がある対策方法についても、詳しく見ていきましょう。
出産経験との関係
いままでほとんど潮吹きすることがなかった人が、出産を機会に潮吹きできるようになることがあるようです。潮吹きだけではなく感じ方自体が出産後に変わり、Gスポットでもオーガズムを得やすくなったり、それに伴って潮を吹くようになったりするなど、出産によっていろいろな変化が訪れることがあります。不可思議な現象ではありますが、原因としていくつかの可能性が考えられるようです。
例えば、子宮の位置が変わったり膣内が柔らかくなったりする他に、骨盤内の血行改善や筋肉の柔軟性が増したなど、様々な可能性が考えられるでしょう。ただし、こうした点についてはあくまで推測に過ぎず、科学的な検証が行われているわけでもありません。また、単に以前とパートナーが変わっただけということもあり、男女の身体の相性も重要だと言えるでしょう。いずれにせよ、潮吹きはとても複雑な現象なのです。
噴水みたいにならない
潮吹きというと、まさに鯨の潮吹きや男性の射精のように、勢いよく液体が噴出するようなイメージがあるかもしれません。しかし、こうした潮吹きは全体としてもかなり珍しい方なのです。そもそも、男性の射精も必ずしも勢いよく噴出するわけではなく、人によっては少し垂れてくるだけということもあります。女性での同じように、実際にはじんわりと滲んでくるくらいの潮吹き、というのが多いほどです。むしろこちらの方が、スキーン腺からの分泌液が出るタイプの潮吹きなので、本来の意味での潮吹きだと言えるでしょう。
スキーン腺由来の潮吹きは、ほとんどの場合は噴水みたいに噴出しないので、そもそも潮吹きの感覚や快感がないことも少なくありません。気づいたら潮吹きしていた……ということの方が多いようです。噴水のように出てくるタイプの潮吹きは膀胱由来のものが多いので、強い尿意のようなものを感じます。さらに、勢いよく噴出されるという特性上、潮吹きの瞬間は解放感や快感のようなものを得られることが多いです。潮吹きにはこうしたタイプによる違いがあるので、常に同じような潮吹きをするわけではありません。
どうしても潮吹きできない
残念ながら、すべての女性が確実に潮吹きをできるわけではありません。潮吹きができるかどうかについては、個人の体質によるところが大きいので、どうしても潮吹きできないこともあるのです。スキーン腺由来の潮吹きにはスキーン腺が必要なのですが、前述したようにスキーン腺は誰にでも備わっている器官ではありません。そのため、スキーン腺がない女性の場合は、どうやってもこのタイプの潮吹きはできないのです。また、潮吹きできる体質の人であっても、相手との相性やそのときの体調によっては、やはり潮吹きできないこともあります。この点については、潮吹き自体のメカニズムが解明されていない以上は、そのときの雰囲気や運によることが大きいと考える方が良いでしょう。
そうはいっても、潮吹きの感覚を体感してみたり彼を喜ばせてみたかったり、何らかの理由でどうしても潮吹きしたいこともありますよね。もしかすると、スキーン腺ではなく膀胱由来の潮吹きであれば、事前の対策で潮吹きができるかもしれません。先ほどご紹介したポルノ業界でのテクニックと同じなのですが、セックスの前に大量の水を飲んでおくのです。いわゆる潮吹きモノのポルノを撮影するとき、女優は事前にこのようにして潮吹きを誘発させやすくしています。
事前に大量の水を飲んでおくというテクニックは、必ずしも効果があるわけではなく、またお腹の調子を崩さないように注意する必要はあります。しかし、成功すればその効果は絶大ですし、この方法で発生する潮吹きは基本的に大量に噴出するタイプになるはずです。そのため、どうしても潮吹きしたい場合は試してみると良いでしょう。ただし、この方法で射出される潮吹きは基本的に「希釈された尿」になるので、衛生面で気になる場合はおすすめできません。潮吹きは非常に謎の多い現象ではありますが、仕組みを理解すればある程度はコントロールしやすくなり、割と成功率を高めることができるかもしれませんね。
まとめ
今回は、謎に包まれた潮吹きについて特徴やメリット、デメリットなどの観点から解説しました。潮吹きは未解明のところが多い現象ですが、多くの男性が大好きで、セックスで潮吹きすればパートナーが喜ぶテクニックでもあります。男性にとって潮吹きは女性のオーガズムの象徴なので、セックスでの潮吹きはパートナーの性的自信を高めることに繋がるでしょう。そうすると彼の方でも興奮が高まるので、より激しく熱いセックスへと盛り上がるはずです。
しかし、潮吹きはオーガズムによって発生するものとは限らず、オーガズムと関係なく起きることもあります。また、強い尿意を感じることもあり、潮吹きは必ずしも快感をともなう現象でもありません。大量に噴出してしまうと後片づけが大変になってしまうことや、場合によっては彼に引かれてしまう可能性があることも、潮吹きのデメリットだと言えるでしょう。とはいえ、ほとんどの場合は男性が喜んでくれるので、セックスの演出としては最適です。
潮吹きには2つのタイプがあることも極めて重要です。本来の意味での潮吹きは、スキーン腺からの分泌液が出てくることなのですが、希釈された尿が噴出することもあります。いずれの場合も尿とは異なり、無色で無臭に近いことがほとんどです。また、膀胱由来の方が圧倒的に勢いも量も多くなり、事前の対策である程度はコントロールできる可能性があります。どうしても潮吹きできない場合は、セックスの前に大量の水分を補給しておくと、潮吹きしやすくなるかもしれません。潮吹きを成功させて、彼とのセックスを盛り上げてみましょう。