「中イキ」は膣内で達するオーガズムのこと。女性のオーガズムには大きく分けて2種類ありますが、その中でも中イキは至高の快感を味わえると有名です。中イキの特徴は、身体の深いところから湧き起こってくるような独特の快感と、それが長続きするということ。外イキとは全く違った全身での快楽を得られることから、中イキは多くの女性の憧れとなっています。そんな中イキには、単に快感を得られるというだけではなく、セックスが盛り上がったりパートナーが喜んだりするという、嬉しい効果もあるのです。
中イキには「Gスポットオーガズム」と「ポルチオオーガズム」の2種類があり、それぞれ刺激する性感帯が異なります。どちらの性感帯によるオーガズムも基本的には同じです。ところが、これらの性感帯は未解明のことが多く、しかもすべての女性が中イキを達成できるとは限りません。しかし、ほとんどの女性が中イキできないのはむしろ当然のことなので、とにかくチャレンジして性感帯を開発してみることが重要です。そこで今回は、中イキ(Vaginal Orgasm)の仕組みやメリットについて、分かりやすく解説していきます。
目次
中イキとは?中イキの仕組み
「中イキ」とは、膣内の性感帯で達するオーガズムのことです。女性のオーガズムというと、クリトリスでの「外イキ」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。外イキと中イキはどちらも、れっきとした絶頂であることには違いありませんが、中イキは外イキとは全く異なるオーガズムです。女性が得られる最高の快感とも言われているほどなので、中イキは女性の憧れとなっています。そんな中イキについて、まずは次の3つの観点から見ていきましょう。
- 中イキの種類と特徴
- 中イキで得られる快感
- 中イキができる確率
そもそも中イキとは、「ヴァギナ」内部の性感帯によってもたらされるオーガズムです。外イキはクリトリスという膣外の性感帯で起きます。対して中イキは膣内の性感帯、特に「Gスポット」や「ポルチオ」で発生するのです。Gスポットはクリトリス・膀胱・ヴァギナ・スキーン線が絡む複雑なエリアで、ポルチオは子宮頸部の性感帯になります。いずれの場所で得られるオーガズムも、全身へ快感が得られるような深いエクスタシーが得られることが特徴ですが、誰でも得られるわけではありません。
中イキの種類
ひとくちに「中イキ」と言っても、実は2種類のものがあります。「Gスポットオーガズム(Vaginal Orgasm)」と「ポルチオオーガズム(Cervical Orgasm)」です。一般的には、Gスポットオーガズムとポルチオオーガズムをひとまとめにして、中イキ(Vaginal Orgasm)と呼ばれています。しかし、本記事ではより多彩な快感を楽しむという意図から、あえて分類して見ていきましょう。このようにオーガズムの種類が分かれているのは、絶頂へ達するために刺激すべき性感帯が異なるからです。
その名のとおり、GスポットオーガズムはGスポットを、ポルチオオーガズムはポルチオを刺激します。ただし、どちらもほとんどの場合はクリトリスへの刺激も必要とするため、単体でオーガズムに達するのは困難だという点も重要です。それぞれの性感帯やオーガズムについては下記のページで解説しているので、今回は詳細の解説は省きます。
続いて、それぞれのオーガズムについて、性感帯の概要や得られる快感、オーガズムに達する方法などについて見ていきましょう。
Gスポットオルガズム
「Gスポットオーガズム」は、Gスポットを刺激することによって達するオーガズムです。GスポットはGräfenbergが発見した性感帯で、彼の頭文字からGスポット(G-Spot)と呼ばれるようになりました。Gスポットは膣内の最も主要な性感帯ですが、まだまだ謎の多いところです。クリトリスは元々の起源がペニスと同じものであることから、生殖器としての極めて重要な働きがあります。一方で、Gスポットの存在意義は不明で、どのような役割を果たしているのかも分かりません。
後ほど改めて解説しますが、そもそもGスポットが存在しないと思われる女性もいることから、生物学的にはGスポットは無くても良いものなのでしょう。しかし、Gスポットでオーガズムに達したい女性にとっては、Gスポットはぜひとも必要な性感帯ですよね。Gスポットについてはいくつかの説があり、現在のところはクリトリス・膀胱・ヴァギナからなる「CUV構造体」で、前述したスキーン線が絡む複雑な構成だという説が有力なようです。
Gスポットは膣口から5cmほど入ったところのお腹側にあるので、指でも刺激することはできます。しかし、指でのGスポット攻めはコツが必要なので、できれば「Gスポットバイブ」を使うことをおすすめします。セックスの際はパートナーにペニスで刺激してもらうことになりますが、ゆっくりした動作でGスポットを押してマッサージしてもらうようにしましょう。体位は正常位や騎乗位など、亀頭部分がお腹側に当たりやすい体位がおすすめです。
ポルチオオルガズム
ポルチオオーガズムは、膣の一番奥にあるポルチオ性感帯を刺激することで得られる、特殊なオーガズムです。そもそもポルチオとは「子宮頸部」のこと。子宮頸部は子宮を保護する役割を果たしており、子宮内部に精液や血液以外の異物が入らないように、保護してくれているのです。いわは子宮のガードマンのような存在だと言えるでしょう。子宮頸部は子宮の一部で、子宮下部つまり背中側にあります。形状は鼻のような、もしくはタコの口のような独特のもので、コリッとしたような、もしくはプリッとした弾力性のある感触が特徴です。
それと同時に、この子宮頸部に性的刺激を与えることで、オーガズムに達することが確認されています。ポルチオ性感帯は膣内の一番奥にあるので、基本的には指で刺激することは困難です。ただし、排卵から月経までの「黄体期」は子宮の位置が下がってくるので、指を入れて触れられることもあります。ただ、基本的にはディルドやバイブレーターなどのセックストイによって、ポルチオ性感帯は刺激するのがおすすめです。特に、ディルドは実際のペニスに近い感覚を得られるので、より快感を感じやすくなります。
セックスで彼にポルチオを刺激してもらうときは、ペニスの反り返り部分がポルチオに当たりやすい騎乗位がおすすめです。ただし、激しく突かれると痛みが出るので、彼に正しく刺激してもらうようにしましょう。なお、ポルチオ性感帯はとても謎が多い性感帯で、本当に存在するのかどうか疑問視されることがあります。実際に、ポルチオでオーガズムに達することができる女性はGスポットの場合よりさらに少なく、かなりレアなオーガズムだと言えるでしょう。とはいえ、Gスポット以上に深い快感を得られるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
中イキで感じる快感
中イキについて詳しく知るなら、どのような快感を得られるのかについても、詳細をしっかり確認しておきたいですよね。Gスポットとポルチオで得られるオーガズムは、実はどちらもよく似ています。そのため、ここではGスポットとポルチオでのオーガズムをまとめて「中イキ」と扱い、その快感について見ていきましょう。中イキで得られる快感の特徴は、その「深さ」と「長さ」にあります。
クリトリスで得られる通常のオーガズムつまり外イキも、確かに気持ちがいいものです。快楽の頂上まで登り詰めるような感覚や、電気が走るような鋭い快感は、クリトリスオーガズムならではの魅力だと言えるでしょう。一方で、中イキの快感はどちらかというと緩やかで、鋭いものではありません。身体の奥深くから快感が湧き起こり、それが全身へ広がるような感覚です。
しかも、快感の持続時間も外イキと中イキでは、全くと言っていいほど異なります。クリトリスが長くても数十秒程度しかオーガズムが持続しないのに対し、中イキは最長で数分間も絶頂が持続することがあるのです。中イキは元々が深い快感であるにも関わらず、それが長続きするというのは、とても大きな魅力ですよね。さらに、中イキは素晴らしい絶頂を何度も呼び起こす、「連続イキ」が可能なことでも有名です。
連続イキとは、オーガズムに1回限りではなく、複数回達するというテクニック。単体でのオーガズム自体に慣れていないと難しいですが、訓練を積めば思いどおりに連続イキできるようになります。クリトリスでのオーガズムには「不応期」と呼ばれる、一時的に性的刺激に対して反応しない時期があるため、連続イキは非常に困難。しかし、中イキには不応期はほとんどないため、テクニックを磨けば連続イキができるのです。
ちなみに、Gスポットとポルチオのオーガズムには、基本的にはどちらも同じような性質があります。しかし、両者は人によっては大きく違った快感があるようです。どちらかといえば、ポルチオの方がより深い快感で、しかも長時間続きやすいと言われています。まさに、全身が性感帯になるような「エクスタシー」のようですね。このように、素晴らしい快感と持続時間を得られるのは、中イキの大きな魅力です。
中イキできる女性の割合
中イキにチャレンジしてみるときに気になるのが、いったいどれくらいの女性が中イキできるのか……ということですよね。実は、フィンランドで行われた調査によると、中イキできる女性は全体の半分くらいだということが分かっています。ただし、この場合の「中イキできる」の定義は、数回に一回くらいの割合で中イキできるということです。セックスで毎回中イキできるという女性は、全体のわずか6%程度しかいません。だいたいイクことができる女性が46%、2回に1回くらいイケる女性は16%くらいです。(6)(7)
つまり、だいたい半分くらいの女性は、セックスでそれなりに中イキできるのだと考えられるでしょう。ただし、この場合の「中イキ」とはGスポットオーガズムのことで、ポルチオオーガズムは基本的に含まれていません。ポルチオオーガズムに関する研究は非常に少なく、有効なデータを得られないのが現状です。とはいえ、ポルチオでオーガズムに達することができる女性は、Gスポットでイケる女性よりさらに少ないと考えるのが妥当でしょう。
中イキできる女性は半分くらいという数値を見て、予想より多いと思った人もいれば、少ないと思った人もいるはずです。「半分しかできない」と考えれば、中イキはそれくらいレアなものなので、そもそも中イキできなくて当たり前だと言えます。「半分もできる」と考えるのであれば、たとえ今は中イキできなくても、開発にチャレンジすれば自分も中イキできる可能性があるということになるでしょう。いずれにせよ、ポジティブに考えて、中イキを目指してみることが重要です。
中イキすると潮吹きできるって本当?
中イキをすると、「潮吹き(Female Ejaculation)」という現象が起きることがあります。潮吹きとは、女性器から液体が排出される現象です。場合によっては、射精時の精液のように勢いよく噴出することがあるため、「女性の射精」とも呼ばれています。潮吹きについても中イキと同様に未解明の部分が多いのですが、「スキーン腺」という器官が大きな役割を果たしているようです。スキーン腺はGスポットのあたりにあります。
そのため、スキーン腺はGスポットを刺激しているときに起こりやすいのですが、「オーガズム=潮吹き」や「中イキ=潮吹き」ということではありません。潮吹きはあくまでオーガズムとは別の現象で、男性のオーガズムの射精とは全く異なります。潮吹きは中イキをしていなくても起こることがありますし、オーガズムに達していても潮吹きしないこともあるのです。また、潮吹きは誰にでも起きるというわけでもありません。
男性は潮吹きが大好きでセックスのときに狙いがちですが、それもやはり潮吹きに対する誤解があるからです。ちなみに、潮吹きには2種類のタイプがあり、それぞれ排出量や勢い、成分などが異なることが分かっています。意図的に潮吹きを発生させやすくして、セックスの演出として活用することもできるかもしれません。そういった潮吹きの詳細については、こちらの記事で徹底解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
女性が中イキできるようになるメリット
中イキは特別な快感を得られる特殊なオーガズムです。奥深い快感があるだけではなく、絶頂がしばらく続くことも大きな魅力となります。できることなら、彼とのエッチで中イキしてみたいですよね。セックスで中イキできると気持ちよくなれるだけではなく、とても大きな刺激や演出になります。その結果、次のようなメリットを得ることができるでしょう。
- セックスが楽しく盛り上がる
- パートナーが喜んでくれる
エッチで中イキできるようになると、カップルのセックス自体が盛り上がります。なぜなら、女性が中イキしてくれると男性が喜んでくれて、彼の自信もつくからです。そのおかげで彼のセックスへの情熱や意欲も増して、より激しいセックスができるようになります。このように、中イキすることはセックス自体にも良い影響があるのです。
セックスが楽しくなる
中イキできるようになると、女性が得られる快感が圧倒的に高まります。オーガズムに到達しないのとそうでないのでは、快感の強さや深さなどがそれだけ違うのです。つまり、セックスで中イキできるようになると、今までと全く違ったセックスを楽しめるということ。このようにセックスで気持ちよくなれると、セックスの楽しみ自体が大幅に増してきます。その結果、もっとセックスをしたくなるという好循環が訪れて、セックスへの意欲が湧いてくるのです。
こうした快感や楽しみが得られないことが続くと、少しずつセックスから離れることが増えていきます。なぜなら、オーガズムという刺激的な瞬間がないことで、セックスが常に同じような感じになってマンネリ化してしまうからです。セックスのマンネリを解消する一番の方法は、セックスに新たな刺激を取り入れて楽しめるようにすること。中イキできるようになると、まさにセックスを豊富にしてマンネリを予防してくれるのです。
そのように女性のセックスに対する意欲が湧くと、男性側もとても嬉しくなります。なぜなら、女性の喜びや快感といったものは、男性の自信にもつながるからです。また、中イキできるようにするためにはカップルでの試行錯誤が欠かせないので、その課程でさらなる快感へのヒントも見つかるかもしれません。カップルが一緒にセックスを楽しめるようになることが、女性が中イキできるようになる最大のメリットだと言えるでしょう。
パートナーが喜ぶ
女性が中イキできるようになると、本人が気持ちよくてセックスが楽しくなるだけではなく、男性も喜んでくれます。なぜなら、セックスで女性がオーガズムに達するというのは、男性にとってとても大きなことだからです。男性なら誰もがパートナーに気持ちよくなってほしいと思うものですし、女性が感じている姿を見ると興奮が高まってきます。男性はとてもエッチな生き物なので、女性が中イキするのを見るとそれだけで快感が高まり、男性のオーガズムも近づいてくるのです。
また、女性を中イキさせるというのは多くの男性の憧れでもありますし、大きな自信にもつながることです。男性の自尊心を左右する要素のひとつに、性的能力というものがあります。例えば、年齢を重ねて勃起する能力が失われ始めると、男性の自尊心は大きく損なわれるようです。一方で、セックスで女性を感じさせることができると、自身の性的能力を実感することができます。その結果、セックスが今よりもっと刺激的になるかもしれませんよ。
女性が中イキするようになることで、カップルが一緒に快感や喜びを得ることができます。前述したように、新しい刺激はセックスのマンネリ解消や予防に効果的です。また、こういったポジティブな感情を共有することで、セックスに対してさらに積極的になるという好循環が訪れます。その結果、身体だけではなく精神的な繋がりも、もっと深くなっていくでしょう。お互いに高めあうキッカケになることも、女性が中イキできるようになる大きなメリットになるのです。
中イキできる人とできない人の違い
前述したように、Gスポットやポルチオでもオーガズムは、誰もが到達できるわけではありません。なぜなら、クリトリスでの外イキとは違って、これらの性感帯の影響は様々な個人差の影響を受けるからです。中イキができる人とできない人には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。主に次の4つの違いによって、中イキができるかどうかの分かれ目が生じてくるので、心当たりがないか確認してみましょう。
- 性感帯の個人差
- 開発具合の違い
- リラックスの差
- 膣の濡れ方の差
残念ながら膣内の性感帯には個人差があり、Gスポットやポルチオなどで快感を得られないこともあります。これらの場所が性感帯としての機能を有する場合でも、そのままではほとんどの場合で感じることはできません。そのため、性感帯の開発は欠かせないのです。その他にも、精神的にリラックスできているか、膣をしっかり愛撫して濡らしているかといった点も、中イキのためには重要になってきます。
性感帯の違い
中イキは女性なら誰でもできる、というわけではありません。なぜなら、性感帯には少なからず個人差があるからです。特に、Gスポットやポルチオは特にそういった違いが大きく、そこが中イキできるかどうかの分かれ道になってしまうこともあります。膣内の性感帯をほとんど開発していなくても敏感に快感を得られる人もいれば、これらのエリアが性感帯として機能していないこともあるのです。
Gスポットやポルチオは、科学的および医学的な研究も進んでおらず、そもそも性感帯の存在自体に曖昧なところがあります。そのため、Gスポットやポルチオが性感帯として機能しているかどうかについては、確かめる手段はありません。Gスポットは「スキーン腺」の影響を強く受けているのですが、このスキーン腺は女性の2分の1~3分の2に備わっていますが、一部の女性には存在しないようです。おそらく、Gスポットが存在する確率も同じくらいだと考えられます。
ちなみに、Gスポットで感じやすくなるための「Gスポットショット(Gショット)」という施術もあるのですが、まだ登場して間もない美容整形術なので、効果や安全性には疑問の余地があります。そもそもGスポットが存在しない体質の場合は、Gスポットショットは意味を成さないかもしれません。いずれにせよ、Gスポットやポルチオが存在しない女性は、どうしても中イキできない可能性があります。
とはいえ、前述したように自身にGスポットやポルチオ性感帯があるかどうかについては、現在のところは調べる方法はありません。そのため、中イキできるかどうかは、実際にチャレンジしてみないと分からないということです。今まで中イキしたことがないからといって、膣内の性感帯が備わっていないというわけではありません。中イキできない理由は、単に今まで開発していなかった、もしくは正しい方法で開発できていなかっただけ、ということも少なくないのです。
開発が足りない
Gスポットやポルチオで中イキできるかどうかは、実際に中イキをトライしてみないと分かりません。たとえこれらの性感帯が備わっているとしても、ほとんどの場合は「開発」しないと感じられるようにはならないからです。言い換えれば、今まで中イキしたことがない人でも、きちんと開発すれば中イキできるようになるかもしれないということ。つまり、中イキは開発次第であり、最初から中イキできるかどうか心配するのは、全く意味がないということです。とにかくまずはチャレンジしてみましょう。
「開発」といっても、何か難しくて特殊なことをするわけではありません。開発は実際にGスポットやポルチオを刺激して、慣らしていくことで行います。クリトリスはほぼ全ての女性が性感帯として機能していますし、マスターベーションやセックスで頻繁に刺激するため、特に開発しなくてもある程度は感じるものです。しかし、Gスポットやポルチオは普段から意識することが少ないため、たとえ性感帯だったとしても性的刺激に慣れておらず、ほとんどの場合はなかなか感じることができません。
そのため、膣内の性感帯は開発する必要がありますが、オナニーとセックスどちらでも開発できます。しかし、基本的にはオナニーで開発する方が、自分の思うとおりに効率的な開発ができるのでおすすめです。開発には時間が掛かりますが、着実に進めていけば自分でも驚くほどに、Gスポットやポルチオで感じることができるようになるかもしれません。
性に対してオープンである
女性がオーガズムに達するためには、精神的にリラックスしている必要があります。普段から過剰なストレスを感じていたり、不安感や焦燥感、プレッシャーなどを感じていたりすると、なかなかオーガズムに達することができません。なぜなら、精神的な緊張は身体も緊張させてしまい、オーガズムに必要な神経系の作用などが阻害されてしまうからです。特に、これから中イキにチャレンジするという初心者の方は、いろいろな不安やプレッシャーを感じることが多いかもしれません。
今まで中イキした経験がない人は、もしイクことができなかったどうしよう……という不安や焦燥感のようなものを感じがちです。絶対にイケるようになりたいという意欲はとても大切なのですが、それがプレッシャーに繋がってしまうことがあります。前述したように、中イキできないのはむしろ当たり前のことなので、心配する必要は全くないのです。それよりも気楽な感じで試してみる方が、かえって中イキしやすくなることもあります。
そうした中イキできるかどうかという不安ではなく、恥ずかしさのようなものが壁になってしまうこともあります。例えば、「気持ちよすぎて変になるかも……」「誰かに声を聞かれないかな……」「イキ狂ったらどうしよう……」というふうに、オーガズムが気持ちよすぎるがゆえの不安もあるのです。こうした羞恥心はプレッシャーになり、先ほどの場合と同じようにオーガズムに悪影響を与えてしまいます。しっかりプライベートの空間を確保したり、好きな音楽を流したりして中イキに臨むと、余計なことを気にせず快感に身を任せられるようになるでしょう。
また、Gスポットオーガズムには潮吹きを伴うことがあるのも、なかなか厄介な点です。潮吹きが近づくとおしっこがしたいような感じになり、とても恥ずかしくなります。なぜなら、そのまま続けると失禁してしまうような気がするからです。そのときつい尿意を押さえ込むと、オーガズム自体も後退してしまい、中イキすることができなくなってしまいます。基本的に潮吹きは尿失禁とは別物なので、尿意は気にせずそのまま刺激を続けましょう。性に対してオープンな気分で臨むようにすると、変なプレッシャーを感じないので、中イキしやすくなるはずです。
膣が充分に濡れていない
膣内でオーガズムに達するためには、ヴァギナが充分に濡れた状態、つまり感度が高まっている必要があります。どうすればヴァギナが濡れるのかというと、前戯や愛撫をしっかり行うことです。そのためにはクリトリスへの刺激が欠かせません。膣内でオーガズムに達するときは、クリトリスは関係ないように思えるかもしれませんが、実はクリトリスの影響力は計り知れません。そもそも膣内の性感帯とは、クリトリスの一部分だという説もあるほどなのです。
クリトリスを愛撫することで、ヴァギナの性感帯が活性化するというデータがあります。おそらく、クリトリスへの刺激によって性器が充血し、神経系の働きも高まるからでしょう。クリトリスや指やセックストイなどで、段階を踏んでしっかり愛撫しておくことが重要です。もちろん、クリトリスの後にヴァギナもしっかり慣らしておく必要があります。指やセックストイをゆっくり挿入して、前後に丁寧に動かして準備を整えましょう。
ただし、前戯や愛撫を行ってもヴァギナがほとんど濡れないこともあります。その場合は何らかの原因によって、膣内が濡れにくい体質になってしまっているのかもしれません。膣内を濡らすのは膣分泌液というものなのですが、ホルモンバランスや生活習慣、ストレスなどによって分泌量が減ることがあります。また、膣内を石鹸やボディーソープなどで洗いすぎることも、膣内の乾きや荒れの原因になるので注意が必要です。食生活を改善したり、膣内ケアの方法を見直したりして、ヴァギナが潤いやすい状態にしてみましょう。
まとめ
今回は、中イキのメカニズムや種類、中イキできるようになるメリットについて、詳しく解説しました。中イキは女性にとって夢のオーガズムですが、それだけに難易度の高いものになります。中イキができるようになるためには、まずは中イキの種類とその特徴や、どのような快感が得られるかについて知ることが大切です。中イキには大きく分けて「Gスポットオーガズム」と「ポルチオオーガズム」の2種類のものがあります。それぞれ刺激する性感帯が異なり、特徴があることが重要です。
Gスポットオーガズムは、膣内のGスポットを刺激することにより、到達できるオーガズムです。Gスポットは膣口から5cmくらいのところにあり、指やバイブレーター、ペニスによって刺激できます。ポルチオオーガズムは、膣の一番奥の子宮頸部にあり、ディルドやペニスによって刺激するのがおすすめです。いずれも身体の奥深いところから湧き上がるような快感や、全身が性感帯になるようなエクスタシー、長続きする快感などが大きな特徴になります。
ただ、中イキができる女性は全体の半分くらいなので、そもそも中イキできないことは珍しいことではありません。言い換えれば、今は中イキできなくても開発を進めれば、中イキできる可能性があるということです。中イキできるようになると、パートナーが喜んでくれてセックス自体が盛り上がります。中イキを目指す際は愛撫をしっかり行って、リラックスした気分で臨むことが大切です。中イキをマスターして、充実した性生活を満喫しましょう。