女の子が性欲を感じてオナニーをするのは、何だか恥ずかしいような、間違っているような気がするかもしれません。しかし、女性にも男性と同じように、性欲があってムラムラするのは当たり前のことです。そのため、オナニーをすることは決して恥ではありません。むしろ、女の子のオナニーにはストレスの発散や美容効果の他に、性感帯がもっと敏感になって気持ちよくなるといった、嬉しいメリットがたくさんあるのです。女の子も積極的にオナニーしましょう。

ただし、あまりオナニーをやりすぎると依存症のような感じになってしまうことも。間違ったオナニーを長期間継続すると、オーガズム障害や性器の怪我の原因になってしまうこともあるので注意が必要です。とはいえ、こういった事態になるのはまれな現象なので、基本的には女の子がオナニーの副作用の心配をする必要はありません。それよりも、セックストイの活用などで、質の高いオナニーを心置きなく楽しむことの方が重要です。そこで本記事では、女性のオナニーについて分かりやすく解説します。

女性もオナニーをして当たり前

女性が性欲を感じるというのは、なんだか恥ずかしいことのようなイメージがあるかもしれません。オナニーをするのは、なおさら変な感じがしてしまうことも。しかし、女性も性欲があってムラムラするのは、ごく自然なことなのです。そうした溜まった性欲を解消するためには、マスターベーションが必要になりますよね。そのため、女性も男性と同じようにオナニーをするのは、いたって当たり前のことなのです。ここでは、女性の性欲についての基本的な知識について、次の観点から見ていきましょう。

  • オナニーは健康を維持するために必要不可欠
  • 生理前など性欲が特に強くなる時期もある
  • 女性の性欲が病気だと見なされていた時代も

女性にとってのオナニーとは、健康を維持するために必要不可欠なものです。言い換えれば、女性がマスターベーションをするのは、むしろ健康であるという証拠でもあります。特に、生理後から排卵までの期間は、ホルモンバランスの影響で性欲が湧きがちです。一方で生理前にも性欲が強くなることもあるので、女性の性欲リズムは複雑だとも言えますね。かつては女性の性欲は異常だと見なされていましたが、現在の文明的な世界で生きる私たちは、そんなことを心配する必要はありません。

健康を維持する上で必要なこと

マスターベーションは異常でも不健康なことでもなく、実は極めて健康的な行為です。これは性別に関係ありません。性欲が溜まってくると、何だかムラムラしてきますよね。しかし、それを我慢していると、次第にストレスが溜まってきます。性欲は食欲や睡眠欲と並ぶ、私たちにとって欠かせない三大欲求のひとつ。お腹が空いたのに何も食べることができないと、イライラしてきますよね。性欲でも同じことで、エッチなオナニーで性欲を満たしたいのにそれができないと、欲求不満となって大きなストレスになるのです。

こうしたストレスはイライラの原因になるだけではなく、身体にとても悪い影響を与えてしまうのです。ストレスが溜まると睡眠やホルモンバランスに大きな悪影響があります。例えば、夜になかなか寝付けなかったり、途中で目が覚めてしまったりして、ぐっすり眠れなくなってしまうことがあるでしょう。ストレスによるホルモンバランスの乱れにより、抑うつ感や倦怠感など心身ともに不健康になってしまいます。性欲を抑圧することには、こういった大きな問題があるのです。

だからこそ、女の子にもマスターベーションが欠かせないのです。詳細は後ほど改めて解説しますが、オナニーをすると心身にとても良い影響があります。オナニーの最も大きな効果は性欲の発散ですが、それによって欲求不満も解消されますし、ストレスの軽減やリラックスにも効果絶大。性欲は身体や精神には関係がないような気がするかもしれませんが、実はお互いにつながっていて影響しあっているのです。こういった理由から、マスターベーションは健康にとって欠かせない行為で、健康に過ごすためにはオナニーすべきだと言っても過言ではないでしょう。

生理前などは性欲が強くなる

女性の性欲は時期によって大きく変動し、一定の波が続いていきます。基本的には、性欲はホルモンバランスに影響され、そのホルモンバランスに最も重要なのが生理周期です。生理周期には大きく分けて、生理後から排卵前までの「卵胞期」と、排卵後から生理前までの「黄体期」の2つがあります。そして、女性ホルモンにも大きく分けて2種類あり、女性らしさを高める「エストロゲン」と、子供を生み育てるための「プロゲステロン」です。

卵胞期にはエストロゲンの分泌量が増えて、黄体期にはプロゲステロンの分泌量が増えます。女性の性欲はエストロゲンの影響を受けやすいので、一般的には排卵前の卵胞期の方が性欲は強まりやすいです。生理前の黄体期には身体の状態を大きく変化させるプロゲステロンが増えるので、体調が崩れて性欲も減退することが増えます。しかし、なぜかこの時期に性欲が強くなることも、実は少なくないようです。生理前にムラムラしてエッチしたくなる……という経験がある人もいるかもしれませんね。

それはいったいなぜなのかというと、「テストステロン」が影響していると考えられます。テストステロンは男性ホルモンの一種で、男性らしさを作り出すだめのホルモンとして有名です。男性の強力な性欲を高めるのもテストステロンの大きな役割となっています。しかし、女性でもテストステロンは一定量分泌されていて、それが生理前に増えることがあるようです。テストステロンは女性の場合でも性欲を高める効果があるので、生理前に性欲が強まることがあっても不思議ではありません。(1)

女性の性欲が病気扱いされていた時代も

古代の世界では、女性の性欲は男性と同じく、ごく自然なものだと見なされていたようです。これは、世界各地で石や木で作られたペニスの張形(ディルド)が発掘されていることからも、明らかなことだと言えるでしょう。しかし、古代ギリシアやローマの古代世界が終了し、中世のヨーロッパが始まってから近代にいたるまでは、実は女性の性欲は「異常」だと見なされてきました。これは、中世ヨーロッパは宗教が支配する世界で、価値観もすべて宗教に則ったものだったからです。

この時代の西洋社会では、女性が性欲を持つということは禁忌とされてきました。そのため、女性はたとえ強い性欲を感じることがあっても、それを自由に発散させることはできなかったのです。前述したように、欲望を抑圧すると心身に悪影響を及ぼします。そうした抑圧下にある女性が性欲を抑えきれずに、ヒステリー症状などを起こすことが多々ありました。そうした女性は「病気」と見なされて、ひどい扱いを受けてしまうこともあったようです。

20世紀に入ってから、ようやく女性の性欲というものが再認知されるようになりました。私たちの文明的な社会では、女性も男性のように性欲を持つのは当たり前のことです。何も心配することはありませんし、恥じることもありません。そのため古代社会に見られたように、現在の私たちがディルドなどのセックストイを使って性欲を満たすのは、全くおかしなことではないのです。性欲があることに悩んでいた女性も、これからは悩みではなく誇りを持つようにしましょう。(2)(3)

女性がオナニーをすることで得られるメリット

女性がマスターベーションをするのは、決しておかしなことではなく、むしろごく自然な行為です。しかも、女性のオナニーには様々なメリットがあります。もちろん性欲の解消もそのひとつですが、何よりも大きいのが心身に与える良い影響です。せっかくオナニーするなら、たくさんメリットがある方が良いですよね。女性がオナニーをすることによって、具体的には次のようなメリットが得られると考えられています。

  • 感度が上がりオルガズムに達しやすくなる
  • ストレスの発散や自律神経を整える作用
  • ホルモンバランスの安定化による美容効果

セックスやオナニーでオーガズムに達するためには、性感帯の感度が高い状態にあることが欠かせません。自分の思うように性器を刺激できるオナニーは、性感帯の「開発」に最適です。セックスでもイキやすくなると、彼もきっと喜んでくれるでしょう。さらに、オナニーで気持ちよくなることによって、脳内で快楽物質が放出されてストレスを発散できることや、ホルモンバランスが整うことによる美容効果も嬉しいメリットです。

感度が上がりオルガズムを感じやすくなる

オーガズムに達するために最も大切な要素のひとつは、性感帯の感度です。性感帯への刺激によって性的興奮が高まり、限界まで気持ちよくなることによって絶頂を迎えます。言い換えれば、どれだけ頑張って性器を刺激しても、肝心の性感帯の感度が低ければ、オーガズムに達することはできないのです。セックスやオナニーの満足度を高めるためには、性感帯の感度を高める「開発」が欠かせません。開発は指やセックストイなどを使って、性感帯を刺激することによって行います。刺激を繰り返すと神経系が活性化されて敏感になり、快感を得やすくなるのです。

例えば、女性の主要な性感帯である「クリトリス」は、誰でも比較的快感を得ることができます。しかし、クリトリスは開発によってさらに感度が高まり、セックスでほぼ確実に絶頂に達するようにすることもできるのです。さらに開発の重要度が高いのは、Gスポットやポルチオ(Cスポット)といった性感帯。いずれも膣内にある性感帯なので、クリトリスとは違った深いオーガズムを得られるのが大きな魅力です。しかし、通常は刺激されてもそれほど強い快感を得られるわけではありません。

膣内の性感帯は絶頂に達することがなかなか難しいので、気持ちよくなれるための開発が欠かせません。Gスポットやポルチオは開発にテクニックと期間を要しますが、上手く開発すれば感度を高めることができます。しかも、オナニーでの性感帯開発の素晴らしい点は、効率がよくて効果を高めやすいところです。自分自身の手でやるので、試行錯誤を繰り返しながら、自分が最も気持ちよくなれるやり方で開発を進めることができます。こうしてオナニーで性感帯の感度を高めておくと、セックスでオーガズムに達する可能性も高まるでしょう。

ストレス発散、自律神経を整える

マスターベーションをすると、ストレスの発散やリラックスの効果を得ることができます。それは、オナニーで快感を得ることによって、「オキシトシン」というホルモンが分泌されるからです。オキシトシンは別名「幸福ホルモン」や「愛情ホルモン」と言われていて、性行為を行うことによって分泌量が増えることが分かっています。もちろん、セックスをすればオキシトシンが分泌されるのは言うまでもありませんが、ひとりエッチでも十分に増やすことができるのです。

このオキシトシンというホルモンには、気分を温かくしてストレスを緩和してくれる作用があることが、研究によって明らかになっています。また、オナニーでオーガズムに達すると「ドーパミン」「β-エンドルフィン」といった、いわゆる快楽物質が分泌されることもポイントです。これらの物質には、強力な興奮作用や鎮静作用があるため、脳内麻薬と呼ばれるほどの快楽をもたらしてくれます。これらの物質だけでも、一気にストレスの発散になることでしょう。

マスターベーションによって性的快楽を得ると、自律神経の働きが整うことも分かっています。自律神経とは心身の機能を調整するための神経系。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」から構成されています。これらの神経はまるでシーソーのように、他方が活性化すればもう一方は抑制されるのです。交感神経が活性化すれば心身が興奮し、逆に副交感神経が活性化すれば冷静になります。実は、女性の性的興奮には自律神経の緻密な作用が欠かせず、性行為によって活性化することが期待できるのです。

美容効果

女性ホルモン(エストロゲン)は、女性の美容のために欠かせない、女性らしさを作り出してくれるホルモンです。特に、お肌や髪の毛の張りツヤの維持や、バストを豊かにしてウエストを引き締めてくれる効果などは、エストロゲン独特のとても嬉しいメリットだと言えるでしょう。さらに、エストロゲンには骨密度を高めたり、血管の流れを良くしたりするなど、骨や血管の健康も高めてくれる効果もあります。つまり、エストロゲンの効果は単なる美容のみならず、身体全体を健康にしてくれる効果があるのです。

言い換えれば、エストロゲンの分泌量が減ってくると、それだけ心身の不調も増えてくるということです。40代後半に差し掛かった女性には更年期が訪れますが、これはエストロゲンの分泌量が急激に低下することで起こります。更年期になると、発汗や動悸などの身体的症状だけではなく、不眠症や抑うつ感など精神的なトラブルも起きてしまうので厄介です。しかも、こうした更年期に似たような症状は、若い女性でも発生してしまうことがあります。現代人は過度のストレスや不健全な生活習慣など、何かとエストロゲンの分泌量が低下してしまう要因が多いのです。

エストロゲンが減ることによるつらい症状を緩和するために、女性ホルモンの補充療法は有効です。しかし、医学的なホルモン補充療法には下腹部や乳房の張り、不正出血や乳ガンのリスク向上など気になる副作用もあるため、必ずしも好ましいものだとは限りません。そこで、いわば天然の女性ホルモン補充療法とも呼べるのが、マスターベーションです。女の子がオナニーをすることで、女性ホルモンの分泌量が増えます。その他にも、まだ研究途上ではありますが、「DHEA(デヒドロエピアンドステロン)」というホルモンもオナニーで増え、美容や若返りに効果的なようです。

女性の適切なオナニー頻度とは

女性がマスターベーションをするにあたって、最も気になるのは適切な頻度かもしれませんね。頻度が高すぎるとまるで中毒のような感じがして、身体や精神に悪影響がないかどうか心配になってしまいますよね。そのため、適切なオナニー頻度はどれくらいなのか、ぜひとも知っておきたいところでしょう。しかし、残念ながら現在のところ、どれくらいの頻度が適切なのかを示す科学的なデータはありません。女性の平均的なオナニーの頻度を示す研究でさえも、信頼できるデータを揃えにくいのが現状です。

しかし、それでは話が進まなくなってしまうので、比較的役立ちそうな研究データについてご紹介します。ある調査では、男女の性衝動について、いくつかのグループに分けて調査しました。その結果、女性が1年間でオナニーをする回数は、だいたい50回前後となったようです。これは1週間あたりに換算すると、1回ということになります。つまり、多くの女性は1週間に1回程度、マスターベーションを行うということです。意外と少ないような感じがするかもしれませんね。

注意すべき点は、女性のオナニーは男性と比べて、遥かに個人差が大きいということです。男性がセックスもしくはオナニーを行う頻度は、だいたい2~3日に1回になります。これは、精巣が精子で満たされるまでに、3日ほど掛かるという明確な周期があり、身体が自然と反応して性欲が高まるためです。しかし、女性にはそういった周期はないため、個人の性欲によって大幅な差が出てきます。人によっては毎日オナニーすることもありますし、月に1回しかやらないということもあるのです。

これらのことから考えると、女性のオナニーの頻度に関しては、基本的に気にする必要はないと言えるでしょう。週に2~3回くらいまでの頻度であれば、全く問題ないのではないでしょうか。もちろん、月に1回しかオナニーしないという場合は、できればもう少し積極的にやってみる方が、前述したような心身へのメリットも享受しやすいので良いかもしれませんね。逆に毎日オナニーする場合でも、後述するような副作用がなければ、心配する必要は全くありません。

オナニーをしすぎることで起こる副作用

女性のオナニーはどれくらいの頻度が適切なのかという点について、明確な基準はありません。女性の場合は特にマスターベーションの個人差が大きいので、こういった問題について結論を出すことは困難です。要はオナニーによる悪影響さえなければ、それが個人にとっての適切な頻度なのだと言えるでしょう。ただし、そのバランスが崩れてしまうと、次のいずれかの悪影響が出てきてしまう可能性があります。

  • オナニー依存症になってしまう可能性
  • 間違ったオナニーによるオルガズム障害
  • 過激な刺激による膣やクリトリスの炎症

オナニーのデメリットとして考えられるのは、頻度が高すぎることによるオナニー依存症や、強すぎる刺激によるオーガズム障害です。ただし、こうした問題が起きるのは極めてまれで、基本的には心配する必要はありません。あくまで回数が多すぎたり間違ったオナニーをやりすぎたりすると、悪影響が出てしまう可能性があるというだけです。そのためあくまで参考程度に、オナニーのデメリットについて確認していきましょう。

オナニー依存症になる可能性

マスターベーションの悪影響として最も有名なのは、「オナニー依存症」ではないでしょうか。オナニー依存症とはその名のとおり、オナニーに身体的および精神的に依存してしまう状態のことです。依存症というと薬物やアルコール、ギャンブルやショッピングなどが有名ですが、セックスやオナニーも基本的にはそれらの依存症と同じになります。オナニー依存症は、セックス依存症のひとつだと分類されているようです。

オナニー依存症の典型的な症状としては、マスターベーションの頻度が1日複数回など過度に増えることや、1回のオナニーが数時間に及ぶなど、とにかくオナニーに費やす時間が長くなることが挙げられます。また、オナニーをしていないとイライラしたり、不安になったりする場合も、オナニー依存症の可能性が考えられるようです。ただし、オナニー依存症という疾患は、医学的に認知されているわけではありません。そのため、具体的にオナニーの頻度がどれくらいになれば、オナニー依存症なのかという診断基準もないのです。(13)

オナニー依存症はほとんど問題視されていません。おそらく、そもそもオナニー依存症のような状態になることは、極めてまれなことだからでしょう。また、こうした依存症の背景には、何らかの精神的な問題を抱えていることがほとんどです。そのため、オナニー自体が身体に悪いわけではなく、オナニー依存症になってしまうことについて心配する必要はないと言えるでしょう。ただし、オナニーの頻度が高くなることがあると、少し気になってしまいますよね。その点については後ほど詳しく解説します。

特殊なオナニーによるオルガズム障害

前述したように、オナニーのデメリットなどについて、心配する必要はありません。ただし、これは「正しい」やり方でオナニーをしている場合のことであり、間違ったオナニーを続けている場合は注意が必要です。間違ったオナニーといっても、細かな条件などがあるわけではありません。単純に、強すぎる刺激や特殊な体勢で行うオナニーが、間違ったオナニーとして分類されます。

こうしたオナニーを続けていると、セックスで受ける自然な刺激に満足できなくなり、いわゆる「オーガズム障害」や「不感症」になってしまうリスクがあるのです。オーガズム障害や不感症は、性感帯を刺激しても性的快感を得られず、オーガズムに達するのが困難になってしまう疾患。特に危険なのは、クリトリスをガシガシ擦ったり、デンマのような振動が強力なセックストイを当て続けたりするオナニーです。

セックスで性器が受ける刺激は、ペニスとの摩擦や性器が押される圧力です。しかし、手でやる激しいオナニーや振動の強力なセックストイで受ける刺激は、そうした自然なものとはかけ離れています。そのため、性器がこうした強い刺激に慣れると、セックスで満足できなくなってしまう可能性があるのです。また、足にぐっと力を入れた状態で行う「足ピンオナニー」も、慣れてしまうとオーガズムに悪影響があるのでご注意ください。

膣やクリトリスの炎症

前述したように、性器に強すぎる刺激を与えるオナニーには、性器の感度を低下させてしまう恐れがあります。間違ったオナニーの代表例は、強力な刺激や不自然な刺激を、クリトリスやヴァギナに与えるものです。さらに、こうしたオナニーを続けていると、膣やクリトリスが炎症を起こしてしまうこともあります。指でクリトリスを思い切りこすったり、Gスポットを掻き出すように激しく刺激したりすると、大切な性器を痛めてしまうことがあるので要注意。

また、セックストイを使用したオナニーを行う場合も、性器を痛めてしまう可能性があります。それは、セックストイをローションなしで、そのまま使っている場合です。セックストイはシリコンやゴムで作られていることが多いですが、こうした軟質樹脂は皮膚や粘膜に触れると、強い摩擦が発生します。摩擦を受けると性器が傷つくことがあるので、セックストイを使う際は、必ずローションを併用することが重要です。

性器に傷が付くと炎症を起こして痛いだけではなく、細菌やウイルスに感染してしまう危険性があります。特に、細菌性膣炎は重傷化すると子宮まで感染が広がり、最悪の場合は不妊症になってしまうことも。正しいオナニーを行っている限りはそれほど心配する必要はありませんが、間違ったオナニーの場合は回数が増えれば増えるほど、そういったリスクも高くなってしまうのです。オナニーをするときは、正しい方法で快感を満喫するようにしましょう。

オナニーをしすぎてしまうことが気になる時は

オナニーの回数があまり増えすぎると、心身への悪影響が心配になることがあるかもしれません。特に、過度のストレスやパートナーとのセックスとの問題がある場合は、オーガズムを感じられないことが増えてきます。そうなると欲求不満の状態となり、自然とオナニーの頻度も高くなってしまうのです。こうした原因からオナニーのやりすぎが気になる場合は、何らかの対策が必要になるかもしれません。

オナニーの頻度を下げる最も効果的な方法は、もちろんオナニーを止めてみることです。しかし、すぐに止められるのであれば、そもそも悩むことはありませんよね。やみくもに回数を減らそうとしても、なかなか上手くいきません。適切な方法で少しずつ頻度を下げていくことが、非常に大切になります。そこで、オナニーを止めるための効果的な方法や注意点など、重要なポイントについて詳しく見ていきましょう。

オナニーを止めてみる

オナニーの頻度が高くなり過ぎる原因は、オナニーをしてしまうことにあります。そのため、思い切ってオナニーを止めてみれば、オナニーのやり過ぎによる様々な問題を、解消することができるかもしれません。もしオナニーを止めて、特に何も悪影響がなければ、そこで問題は解決です。しかし、多くの場合はそうはいかないでしょう。なぜなら、オナニーの頻度が過度に高くなっている場合は、オナニーに対してある意味で依存しているような状態になっているからです。

そのため、いきなりオナニーを止めると、ストレスや抑うつ感などが一気に噴出して、精神的に不安定になってしまう恐れがあります。そうすると、イライラが我慢できなくなって、一気にオナニーをしたくなってしまうことも。これがいわゆる「リバウンド」現象です。リバウンドが起きると、かえって以前よりもオナニーへの依存が悪化することが多いので、なおさらオナニーを止めるのが困難になってしまいます。そのため、オナニーを止めるときは、適切な方法で回数を減らしていくことが大切です。

オナニーの止め方

オナニーを一気に止めると、リバウンド現象によってかえってオナニーの頻度が増え、症状がさらに悪化してしまいかねません。そのため、オナニーを止める際は「漸進性」が重要になります。漸進性とは少しずつ進めること、つまりオナニーは少しずつ頻度を下げていく必要があるということです。例えば、1日2回オナニーをする人は、まず1日1回のリズムを1~2週間続けて、さらに2日に1回をしばらく続けてみましょう。このようにすると、無理なくオナニーの頻度を下げていけるはずです。

これでもなかなか止められないという場合は、オナニーに使っている時間を、他のことに使うようにしてみましょう。つまり、オナニーで浪費できるような時間を減らすのです。オナニーへの依存が高まってくると、それほど性欲が高まっていないにも関わらず、惰性でオナニーすることが増えます。最も効果的なのは趣味を持つことで、趣味に熱中してそちらに時間を注ぐようにすると、オナニーの頻度も自然と下がっていくはずです。これらのテクニックを駆使すれば、オナニーを止められるでしょう。

しかし、基本的にオナニーを止めることは、健康上の観点からおすすめできません。冒頭で解説したように、性欲が溜まっているのにそれを我慢するというのは、ストレスを溜めてしまうことに繋がります。そのため、オナニーはしっかりやりつつも、頻度を適切に管理する方が良いでしょう。オナニーの頻度が高くなるのは、一度のオナニーへの満足度が、あまり良くないからだと考えられます。そのため、オナニーでしっかり快感を得られるようにすると、一度のオナニーの満足度を高めることで、健康なオナニー生活を送れるようになるはずです。

マスターベーションの満足度を高めるために、とても効果的なのがセックストイです。女性がオナニーで使うセックストイには、ローターやバイブレーター、ディルドなどがあります。こうしたグッズは性感帯を効果的に刺激できるので、指でやるオナニーよりずっと快感が高まり、オーガズムに達しやすくなるのです。そのうえで週1回、もしくは2回~3回くらいまでの頻度でオナニーするようにすると、副作用の心配なくオナニーを楽しめるようになるでしょう。

まとめ

今回は、女性のオナニーに関する重要なポイントや、オナニーの効果的な止め方について解説しました。女性がマスターベーションをするのは決して恥ずかしいことではなく、むしろ極めて自然な行為です。しかも、女の子のオナニーには身体と精神に良い影響を与えてくれます。性欲が溜まっているのに我慢するとストレスが溜まるので、オナニーは健康を維持するために必要不可欠なのです。オナニーで得られるメリットには、性感帯の感度の向上やリラックス効果、ホルモンバランスの安定化などがあります。

オナニーで気になるのがその副作用です。適切な刺激を加えるオナニーを、週2回~3回以下など適度な頻度で行うにあたっては、オナニーの副作用などについて心配する必要は基本的にありません。しかし、過剰な刺激を加えるオナニーの長期間続けたり、1日に複数回という高頻度なオナニーをしたりするようになると、デメリットが出てくるかもしれません。その場合は、オナニーの依存症やオーガズム障害などの可能性があります。とはいえ、そのような悪影響が出るケースは極めてまれです。適度なオナニー習慣を身につけて、充実した性生活を楽しみましょう。